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(54) ー 再生可能エネルギーを考える ≪原発に有終の美を≫ を出版しました ー

 千歳高校2年生のとき宮崎四郎先生に習った“元素を中心とした化学”、3年生のとき品田毅先生に習った“資源を中心とした人文地理”、そして2年間通い続けた2階屋根裏の放送部で学んだ“電気工学”。そして浪人。味気ない丸暗記の受験勉強を面白くするために編み出した、鉱物資源の産地・化学的精錬方法・電力・製品の消費地を立体的に組み合わせて作り上げた『世界鉱物産地と私の工場建設予定地図』。これがこうじて、早稲田大学資源工学科に入学。当時流行った黒部第4発電所建設をテーマにした石原裕次郎と三船敏郎主演の映画『黒部の太陽』。これに刺激され、将来のトンネル堀はダイナマイトで無く、レーザー光線だと考えて、レーザー工学に転進。そして、東海大学電気工学科に赴任し、学生達に、レーザー光化学と電磁気学を教え、2005年に名誉教授に成り定年。
 この定年が契機になって、高校時代からの夢“鉱物資源生産地に工場を作ろう”が再燃し、海洋国日本の資源は海水からをテーマに、私の第2の人生が始まりました。 そして71歳半ばの、本年3月11日、突如起こった、東日本大震災と福島第1原発事故。その後の、電力不足と産業の停滞。これらに触発され、これまでの経験と知識を全力投球して、『資源の無い国の国づくりと電力』についての本を書き始めました。書斎にこもりっきりの7ヶ月。やっと11月15日、パワー社よりこの本が発行されました。



 第1章では「再生可能エネルギー」についての将来像を述べ、第2章では『資源生産国であるからこそ打ち出せるエネルギー政策』、とくに、第1次世界大戦後の工業立国を目指す意気込みと、第2次世界大戦の敗戦から“奇跡的な復興”を成し遂げた心意気を述べました。そして近年の覇権主義をかざした資源国の台頭に、資源の無い我が国が“原発”に心惹かれていった政府の将来政策に理解を示しながらも、それ以上のエネルギー資源を探すべく、第3章では「石油の代替エネルギー」を海水から生み出す方法を述べ、最後の第4章では「原発は再生可能エネルギーが育つまでの繋ぎ」として、現有原発を地域の復興に役立たせながら、“原発に有終の美を”を提案しております。とくに、我が国が戦前戦後から今日までの約100年間に進めてきた電力政策を、世界と比較しながら、100枚以上のエネルギー資源に関する統計資料を図式化し、エネルギー資源調達の立場から日本の現況を解説しているのが本誌の特徴です。読んで頂けると幸いです。
 この本の内容については、http://kabu-m-hikari.com/を参照下さい。  

尚 村原個人のメールアドレスは murahara@vesta.ocn.ne.jp です。


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